GPZ900R A7との出会い
私がニンジャと出会ったのは1991年秋でした。あのころは、GPZ900RがZZR1100に最速の座を明け渡した時だったのですが、ちょうど私が大型自動二輪の免許に合格して「最速ZZRがいいな」と考えながら赤男爵で身長168センチの私がZZR1100にまたがっていた時でした。店長が「GPZ900R。いいよ!」「あなたの体型ならニンジャにしておいたほうがいい」「1100のパワーは持て余してしまう」と押し切られ優柔不断な私は言われるまま新車の赤色A7ニンジャを購入したのでした。当時は逆車でありながら乗り出し78万円くらいだった。

そんな不純な動機で巡り合ったのですが、乗ってみるとこれが実に速いし、車体が大きく形も飽きないので所有欲は満たされた。大勢でツーリングに行き長い直線があるとゼファーやらZIIの先輩たちを最後尾から圧倒的速さと安定感でぶっちぎり休憩するたびに優越感に浸っていたものでした。当時ニンジャに乗っていた人ならあの「ニンジャをなめるなよ!」と言った優越感と興奮は忘れられないと思う。

さて、次回からは、そんなニンジャが現在に至るまでの変遷をゆっくりと綴っていこうと思います。
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