今回は、ZX-9R E型の低回転でのトルクアップを狙いやってみたことをレポートします。
まず、Eタマの現状は、ノーマルエンジンに純正オイルを入れた、至ってノーマル。
ただし、マフラーがアクラポのフルエキが付いています。
このマフラーの特性だと思うのですが
一般道を巡航する際によく使う6速2000回転から3000回転では
以前に乗っていたフルノーマルのCタマに比べるとトルクが薄く
6速2000回転から加速しようとするとノッキングしていました。
6速3000回転からの加速もとても反応が鈍いものでした。
ただし、6速4000回転からの加速は気持ちよく、
さらに7000回転からは、あっという間にレッドゾーンに針が振れるという
超高回転指向の特性でした
しかし、一般道を巡航するには、5速に入れて走るなど
ギアを1段低くしているため燃費も16~17リットルでした。
そこで純正マフラーに交換しようか迷っていた訳ですが
先日の大雨の中を清里に向けて走っているとき
低回転でのトルクがアップしたような感覚が
とても気持ちよかったのでネットで調べると
どうやら、アクラポのマフラーは低回転では抜けがよすぎるため
ガスが薄くなる傾向があるのが分かりました。
原因は、豪雨でエアクリーナーの空気の流量が減り
結果的にガスが濃くなって低回転のトルクが増したのかな
と勝手な解釈をしたのでした。
そこで、「二次エアキャンセル」というものに注目しました。
この二次エアシステムとは、なんぞや?と調べると
排気ガスを浄化する目的で、排気ガス中のNOxを減少させる為にシリンダーヘッドにある排気ポートへエアクリーナーで濾された空気を導入し2次燃焼させるシステムだそうです。
Eタマは、排ガス規制直前のバイクでして、排ガス検査はないのですが
企業努力によって、Eタマにこのシステムが付いているようです。
さて、この2次エアシステムは、ガスが薄くなる方向性なのだそうですが
これをキャンセルすることで低回転のトルクをアップしようという目論見です。
早速、ゴムホースを外し、それぞれの穴に栓をしました。
外した2次エアシステムを観察すると、ゴムが劣化して
明らかに外気が混入できる状態でした
さらに、エアクリーナーとキャブレターをつなぐインシュレーターのひとつが
折り曲がって取り付けられていたため変形していました(^^;)
これでは、二次エアどころでなく3次エアが混入していたでしょう。
しかも、3次エアは、クリーナーを通らずに入るためエンジンを傷めるし
なによりも吸入抵抗がなくなりキャブレターでのガスの濃さに影響があります。
これを元に戻して、組み立て終了です。
早速、いつもの峠を走ってみたのですが
発進で違いがすぐに分かりました。
若干力強く発進します。
さらに、6速2000回転からスロットルをスイッと開けると
ノッキングすることなくスーッと加速していきます!
上り坂でも同じです!
6速3000回転からの加速に関しては、何の不満もなく加速していきます。
のほほほー!
車体が軽くなったような感覚です。
原因は、2次エアなのかインシュレーターの取り付け不良によるものか?
考えられるところをすべて改善したので変化も大きいです。
低回転からも不満なく加速するので、いつも5速で走っていたのを
6速で巡航するようになったため燃費も19~20リットル行くようになりエコになりました。
またまた、惚れ直したぜい!ZX-9R E型。
(2016/11/20追記)
その後、プラグをイリジウムに交換して、燃料ポンプを交換、二次エアシステムのゴムの劣化をボンドで塞いで二次エアを元に戻したところ、低回転から矢のように加速するようになりました。
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